地元東京ラインに期待
脚力伯仲の激戦。どのラインからも狙えそうで、そうなれば地元東京勢を重視していくべきか。ラインを率いる水森湧太はまだ安定感に欠ける面はあるものの、鋭いダッシュを生かして繰り出すタテ攻撃には威力がある。鈴木雄一朗、内藤高裕を従えての一気攻撃が決まれば、21年12月平以来のⅤ獲りは十分だろう。点数上位の内藤を本命に推しても良さそう。今年に入っての優勝は2回だが、3連対率は約66%。東京ラインのどの位置を回っても、与えられた持ち場で役割を果たしてⅤ争いに加わる。
村田瑞季、四宮哲郎の東京コンビが怖い。村田は6月松山MNをはじめ今年3Ⅴ。まくりもいけるが、高い先行力が売りで、7月小倉MNの準決では主導権を握った林昴を間髪入れずに叩きに行って、裸逃げになりながらそのまま押し切っている。ここも豪快な走りに期待が持てる。
廣田敦士、伊藤世哉の三重勢にも注意したいところ。決勝を外す場所も散見する廣田だが、1月大垣MNでは現S級の久保田泰を追撃を押さえて逃げ切り優勝するなどパンチ力は一級品。仕掛けのタイミングが適切なら波乱を呼ぶし、ここに上り調子の勝谷勝治が加わって先導役を務めるようだとさらに戦力アップとなる。
田頭寛之、柏木伸介、伊豆田浩人の南関勢も忘れてはなるまい。田頭は4月伊東、5月大垣での優勝がそうだったように、ここ一番で放つまくりには鋭いものがある。6月函館の準Ⅴ以降はやや精彩を欠いているが、師匠の四宮も参戦するシリーズだけに自ずと気合が入る。早めの仕掛を心掛けて、南関決着を導く可能性も十分。