注目ルーキー後藤大で断然
追加参戦の後藤大輝が一身に注目を集める。後藤はチャレンジを負けなしの9連勝で通過。衝撃的だったのは昇班初戦だった8月久留米の完全Ⅴで、予選でいきなり上がりタイム11秒0を叩き出すと、準決は11秒2で逃げ切り。決勝は中団でけん制する田川翔-緒方将-好永晃の九州別線勢の上を軽々とまくりで通過して勝ってしまった。ゴールデンキャッパーでナショナルチームメンバーに匹敵するスピードを持つだけに、包囲網を敷かれても問題なく突破して本デビューからの連勝を伸ばそう。ここも3連勝して次走でS級に挑戦といくか。
九州には後藤に続けそうな選手は見当たらない。西の連係で篠原龍馬、上田学の四国勢や桶谷明誉が後位を回る可能性の方が高いのでは。篠原は降級するや7月久留米、8月松山を連覇とA級では実力上位というところをみせている。自力でも勝負できるが、目標があれば番手戦に迷いはないので、後藤との連係が叶えば腕が鳴ろう。また、桶谷も6月松山MN、7月防府で優勝するなど差し脚健在だ。
古賀勝大、福元啓太、内山貴裕の近畿トリオがどこまで後藤を苦しめられるか。古賀は直前の8月小松島をⅤ。決勝は打鐘2センターからのカマシで豪快に勝っていて調子は良好だ。福元もまた8月武雄を単騎で捲って優勝したばかりで乗っている。両者で組めば強力ラインができ上がるし、別でやってもそれぞれ台風の目となる。
地元の上田裕和や坂上樹大ら中部勢も黙っていない。山口聖矢らスジの機動型を好操縦して上位進出を目指す。