寺沼伊に勝機が到来
各地区に主力が分散しての混戦も、寺沼伊織を本命に推す。8月川崎では期待を裏切った寺沼だが、その前は6月松山1❷着、7月奈良❶着、伊東❷着と非の打ち所のない戦績。快速まくりが主武器だが、奈良の優勝は尾崎悠生の番手を回ってゲットしたもので、ここも中島詩音の番手から勝機をモノにするとみた。その中島は3月に特班してからまだⅤこそないものの、11場所走った時点で決勝を外したのは僅かに2回とA級上位級の機動力の持ち主であることに疑う余地はない。ここもケレン味なく逃げてラインの勝利に導く。
飯田憲司、山本健也らの南関勢を上位と見てもいい。飯田は降級3場所でⅤこそないものの、もちろん決勝は外していないし、7月川崎を準Ⅴ、8月京王閣を決勝3着とS級で勝ち星があった機動型らしい活躍ぶり。しっかり主導権を握って勝負して山本と決まるケースも。山本も降級してから優勝ゼロだが、着はまとまっている。
吉川希望、坂上樹大の師弟コンビを狙っても面白そう。両者は過去に2回連係があり、昨年10月の別府MN予選ではワンツーも決まっている。8月奈良MNで失格して点数を落とせない師匠のために吉川が献身的に駆ける可能性は十分だろう。
近畿勢も、丹波孝佑、原田隆の地元コンビを軸に結束なら戦力的には強大になる。ベテラン健在な原田が差し脚鋭く抜け出すかも。