特進を目指す佐伯辰
8月別府、9月佐世保と連続完全優勝した佐伯辰哉が特進に挑む。失格点で19年後期以来の降級となった佐伯だが、A級で走っているような選手ではない。今期も初戦でいきなり失格と厳しいスタートとなったものの、感じをつかんで本来の豪脚を発揮できるようになれば怖いものなし。それでも、やはり失格点は気になるので、ここで特進を決めたいところだろう。別府の優勝は混戦をまくって、佐世保の優勝は渡口勝の気迫の先行に乗っての番手まくりと流れに応じて柔軟に立ち回っており、田中和磨、小川巧の岡山勢と組むか、石田洋秀を連れて別でやるかは流動的ながら、相手に応じた攻めで結果を出す。
地元の酒井拳蔵が同期の特進阻止に闘志を燃やす。降級してⅤはないが、思い切った仕掛けも見せながら成績もまとめていて、機動力は佐伯に見劣りしない。近畿の援軍は手薄でも、差し脚冴える笹倉慎也が後位を固めればライン的にも強力だが果たして。
清水一幸、山本拳也の四国勢も間隙を突いての一発は十分。