開幕戦は上杉嘉が本命
全国で28場目の開催場として、高松でもミッドナイト競輪が始まる。その開幕戦の主役は上杉嘉槻が務めるのでは。5月松阪で完全優勝してからは準Ⅴ5回、決勝3着が3回ともどかしい状態だが、先行力の高さは他を圧するものがある。特進を狙った時期もあったが、今はレース内容を意識しており、ここもまずは主導権を取りに専念。結果は黙って付いてくる。上杉の後位は近畿同士の鮫島康治や野口正則が離すまいが、ともに最近は決勝を外す場所も少なくない。中近で山内卓也が番手なら差し切りにも要一考。8月取手では谷本奨を利してⅤとさすがの貫禄を示している。
力で中近勢を脅かすとすれば米嶋恵介だ。3月に特班してからまだⅤこそないものの、準Ⅴ3回とパワーはある。8月防府の決勝では逃げて、マークの田中和とワンツーを決めている。
降級してから力走が目立つ安東宏高もⅤ候補から外せない。ただ、九州同士の谷元奎心は7月前橋MNで優勝してから乱調。谷元が不在なら西の連係で米嶋や久樹克門の仕掛けに乗って勝機を見出すことも考えられる。