南関連係で出澤拓
東の遠征勢が強力なシリーズだ。中心は、関根健太郎を先導役に、出澤拓也、落合達彦、中曽直彦とそろいにそろった南関勢だ。関根は降級してからⅤがないが、準Ⅴ2回をはじめ戦えてはいる印象だ。これだけ味方が多ければ、小細工なしの先行で勝負してきそうで、そうなれば9月小田原❶着の出澤が勝機をモノにする。落合も今年の連対率が約4割五分、3連対率が約7割の数字が示す通り、誰よりも抜群の安定感を誇っており、援護役には決して止まらない。
東勢では、樋口開土、荒木貴大の埼京の2人もⅤを争う機動型。1カ月の病欠から8月弥彦MNで復帰した田口勇介も調子を取り戻していれば、卓越した先行力でV戦線をにぎわす。
東勢をまとめて倒せるとすれば、橋本凌汰、城戸俊潔、高井流星、高津晃治とこちらも駒数豊富な岡山勢だ。自力選手が大半なのでラインとしてうまく機能するかだけが心配だが、徹底先行の橋本が先手を奪い、別線の反撃に合わせて城戸が前に踏むような理想の展開に持ち込めばラインで上位独占もあるだろう。
レース巧者の中村雅仁の動向も注目したいところだし、展開がモツれるようだと今村麟太郎のまくり一発も。