福島コンビが意地を見せる
青森競輪場での今年最後のF1戦は傑出者不在でどこからでも狙えそうだが、佐藤一伸、山崎芳仁の福島コンビに期待してみたい。最近は目立つヒットが見られない山崎だが、今年も2回優勝があるし、直近の9月向日町記念でも負け戦ながら2勝をマークしている。向日町の2日目は7番手から上がり11秒0の快速まくりを決めて圧勝、3日目は勝負所で動いて河端朋の番手を奪うと、後続を引き離して駆ける河端をゴール前で一気に捕らえてアタマと、現在の競走得点より遥かにタテ脚健在。加速抜群のカマシ、まくりでもⅤを狙えそうだが、ここは佐藤に前を任せて一層優位に運べそう。佐藤も動きは軽快で、最近は番手戦も増えてたものの、機動力ももちろん健在。まくりには威力があるが、相手の出方次第ではいつでも先行勝負する気構えもできている。
実績を考えれば柴崎淳、吉田敏洋、志智俊夫の中部ラインから狙っても良さそう。自力で仕掛ける場面は減っている柴崎だが、直近5場所で2Ⅴ、準Ⅴ1回はさすが。卓越したダッシュ、スピードを生かして、先行を含む幅広い戦法を駆使してラインを上位独占に導く。志智は9月岐阜記念1着など相変わらず差し脚が切れているし、復調途上の吉田も自力ではまだ厳しそうだが、追い込み勝負なら一発十分。
大石剣士、武田憲祐の南関勢もまた有力なⅤ候補に挙げられる。今回のメンバーなら大石が先制してペースを握っていく可能性が最も高い。F1戦ではコンスタントに決勝に乗っているし、7月弥彦記念で3度の確定板入りなどグレード戦でも存在感を発揮と近況はまずまず。今年初Ⅴのチャンスだろう。