開幕戦は矢野昌が主役
30番目の競輪開催場として京王閣でもミッドナイト競輪が始まる。開幕戦の主役には矢野昌彦を推したい。番手戦も増えたし、圧倒的な強さは感じないものの、直近5場所で3Ⅴ、初日特選でも3勝している戦績は高く評価するべきだろう。ここはラインの先頭で自力自在戦となりそうだが、後手を踏んだり仕掛けのタイミングを失ったりしなければ勝てる相手だ。同じく好調な高橋広大や丸山直樹の埼玉勢と関東で上位独占といこう。
谷和也を、富永益生、土岐幹多らが援護する中近勢が怖い。降級後は今一つ乗り切れていない感じだが、前期S級選手の機動力はダテではないし、ここは比較的すんなりと主導権を握れる可能性も十分。ペースで駆けられれば粘り込んでしまおう。
2カ月の病欠から9月に復帰した能代谷元はまだ本調子には程遠い走り。ただ、レースをこなすことで良かった頃の感じも戻ってくるだろうし、練習の成果が出てきてもいい。4月から7月頭までに6Ⅴした豪脚が復活するかはシリーズの注目ポイントだ。海老根恵太、柴田竜史は能代谷に命運を託す。
売り出し中の菅野航基の先行力も侮れない。高橋幸司は6月奈良MNで平山優を利しての番手まくりで、吉田篤、藤井準の反撃を合わせ切って優勝している。ここも菅野と同乗が叶えば、奈良の再現も望めそう。