地元Ⅴを目指す添田龍
まとまれるかは流動的ながら、添田龍児、久保将史、栗本武典、吉竹雄城とチャレンジ上位の機動型をそろえた南関勢が優位にレースを運ぼう。本命には地元の新鋭・添田を推す。ルーキーシリーズで落車し、本格デビューが遅れた添田だが、しっかり準備して臨んだのだろう。初戦の8月平塚を3日間逃げて2❶着といきなりⅤ。準決、決勝は吉原友の追撃を振り切って粘り込んだのだから内容的にも文句なし。好機にスパートしての押し切りに期待したい。地元勢との連係があってもなくても栗本武典はⅤ候補から外せない。栗本は誘導員早期追い抜きのペナルティーがあって出世が遅れているだけで、機動力は121期上位級と遜色ないのは戦績の示す通りだ。
中川聖大、川野深、立石拓也の福岡勢も優勝者を出せる勢力だ。中川は所属する不動會の指導者である吉岡稔真氏の教えを守る積極策がセールスポイント。本格デビュー後は7場所走って全て決勝に乗り、7月和歌山ではⅤとキャリアでは添田に優る。また、8月武雄では別で勝負した中川とのまくり合戦を制して優勝した川野の一撃も魅力的だ。
まだまだ粗削りながら徹底先行で勝負している永井哉多もノーマークにはできない。川本琢也も降班の今期は9月武雄1❸着など健闘しており、間隙を突いての浮上には注意。