援軍手薄でも佐々木龍
南関は他に機動型、追い込み型ともに人材不足で単騎の戦いになることも予想されるが、それでも本命は佐々木龍だ。期の初戦で失格、落車も3回という試練もものともせず、11月伊東で❶着と今期7Ⅴ目をゲット。アクシデントがあったレース以外は23勝、2着5回、3着2回で着外ゼロは脅威というしかない。レースに対する集中力、差し脚の切れ、ヨコの強さととにかく総合力は図抜けており、長走路のここも勝てる位置を確保から一気に抜け出す。
ライン的に一番しっかりしているのは、常次勇人、谷和也、肥後尚己の大阪勢だ。今期は逃げ切りで2Ⅴを飾るなど高い機動力を誇る谷だが、徹底先行で売り出し中で1・2班戦ですでに優勝もしている常次なら信頼して前を任せられる。落車骨折で一とん挫あった常次ながら復帰3戦目なら調子の上積みも見込める。
幸田望夢、飯嶋則之の栃木勢も本来なら主役を張る実力者コンビだ。幸田は今期2Ⅴの実績以上に強さを感じさせる走りを見せており、ここぞという場面で仕掛けられているイメージがある。飯嶋も来期はS級に復帰。今期も11月富山で2Ⅴ目を飾るなど差し脚は健在だ。また、関東では地元の新鋭・安彦統賀も1・2班戦のレースにも慣れてきて、そろそろ大駆けの予感も。
9月富山で完全Ⅴなど乗れている長谷部龍一と坂上樹大の中部勢も見逃せない。