山田庸の自在戦を重視
当初あっせんがあった深谷知広は欠場に。そうなれば山田庸平で負けられない。新田祐の親王牌優勝で獲得賞金ランキングは10位に下がって賞金でのグランプリ出場は厳しくなったが、勝負の競輪祭へ気持ちを切らさず向かうだけ。7月佐世保記念での優勝をはじめ、最近の戦績は抜けており、タテヨコ隙なく攻めてⅤを奪おう。10月武雄、富山を連続優勝している瓜生崇智が山田と呼吸を合わせる。両者は過去に1回連係があり、その時も山田が前を回っている。乗れている瓜生だけに、ガード役だけには止まらないだろう。 存在感では小倉竜二も負けていない。記念開催では5月宇都宮から優参を続けているし、親王牌でも準決に進出と捌きも差し脚も健在。徹底先行を貫き、10月久留米での熊本記念では1着と健闘した山根将太を好操縦から鋭脚発揮の場面が見られそう。
関東勢も強力だ。佐々木悠葵を先導役に、雨谷一樹、武藤龍生という布陣。雨谷は親王牌で準決まで勝ち上がったように自在選手として着実にランクアップを果たしているし、共同通信社杯で決勝3着の武藤の差し脚は言わずもがな。佐々木が卓越したダッシュで主導権を奪う流れになればラインで上位独占までありうる。
連対ラッシュで勢いがあった嵯峨昇喜郎が10月伊東で落車しているのは不安材料だが、北ラインも侮れない。嵯峨との連係から8月函館G3を優勝した坂本貴史、阿部力也ら好脚がそろっている。松坂洋平、岡村潤の南関勢も混戦なら。