脚力拮抗で難解なⅤ争い
優勝争いの軸になる121期勢は誰が勝ってもおかしくない実力者ぞろい。ここは地元で気合入る齋藤雄行を本命に推したい。適性出身ながら養成所ではゴールデンキャップを獲得していてポテンシャルは高い。何が何でも先行と決めつけたレースはしないように心掛けているが、ここぞというところでためらわずに動けていて、ここまでⅤ2。他の同期と戦歴的には大差ないし、小田原を実戦で走るのは初となるものの、地元戦なら意地を見せたい。
関東勢は小坂丈、安倍大成、治田知也と新人がそろった。レースに慣れるに従ってダッシュ鋭い自力攻撃に精度を増した安倍は8月京王閣の初優参から順調そのもの。勢いなら一番と言っていいかも。齋藤と同じく121期のゴールデンキャッパーの治田はトップスピードとスタミナに自信を持つが、勝つ競走に徹する器用さが印象的。特班にリーチを懸けたこともあった。8月以降は優勝を取れていないが、安定感ある走りは変わらない。混戦では特に魅力的な存在だ。ホッケー出身の小坂のパワーも捨てがたい。9月から10月にかけて長欠期間があって出遅れた感はあるが、Ⅴ実績もあるし、黒滝大翔との茨城ラインを組めそうなのも好材料だ。