新鋭・後藤大の独壇場か
九州期待のホープ・後藤大輝の機動力が抜けている。121期勢の中でも最も注目される存在で、本格デビューから負けなしでのS級特進こそ果たせなかったが、その後も10月武雄を完全優勝しており、順調にいけばこの場所で再び特進を懸ける可能性がある。ダッシュ、スピードはS級で即通用するレベルで、包囲網を敷かれても問題なく突破してしまいそう。最高の目標を得て、地元の萱島大介にとってはしびれるレースとなりそう。まずは追走に専念だ。九州では曽我圭佑も上位の機動型だが、後藤と一緒となると別で真っ向勝負とは限らず、出方が変わってくる可能性もあるのでは。売り出し中の田村大らも勝ち上がってくる可能性もあるので、九州勢の作戦は流動的だ。
他地区勢も易々と後藤に好きなレースはさせられない。最も怖いのは北勢で、先行意欲旺盛な田口勇介に乗っての安部貴之、佐藤雅彦の宮城コンビの抜け出しは十分考えられるところ。失格点で降級となった安部だが、前期S級では決勝進出もあっただけに、今期は10月までに2Ⅴ、準Ⅴ2回。ここも鋭脚を発揮してきそう。
菅原裕太にも一発の魅力を感じる。10月松戸MNでの落車はあったが、幸い大きな影響はなさそう。後藤にとっては因縁の相手で、10月小田原で優勝して後藤の最初の特進チャンスを潰したのは菅原だ。ただ、この時は別地区の林昌と即席ラインを組んでの番手まくりだったので事情は異なる。ここも対抗できるかは立ち回り次第だろう。