S降りの茨城コンビに期待
鈴木謙太郎、松永将のS降り茨城コンビにまずは期待。07年後期以来のA級となった鈴木にとってはここで踏み止まれるか正念場だろう。長らくS1班に在籍し、2度の記念優勝の実績を持つ名レーサー。脚力低下は否めない近況だが、ここまで落ちたら踏み止まって巻き返したい。降級初戦の1月取手は着と優参ならずも佐伯亮との二分戦で後方からまくり迫ったスピードはなかなかだった。エンジン全開なら別線を粉砕できる。そうなれば松永にも勝機。S級でも堅実に着をまとめていた松永は1月静岡❸着、小倉➍着と今期も順調なスタートを切った。鈴木の仕掛けが早まれば、差し切ってアタマだろう。関東では浅見隼も有力なV候補。11月名古屋でV、12月立川を準Vなど近況は申し分ない。茨城勢が浅見に前を任せるようだと、さらに強力なラインが形成されるがどうか。
矢口大樹、飯田辰哉の千葉両者に、地元の田中孝彦が続く南関勢が黙っていない。矢口は11月当所で決勝2着に入ると、その後は5場所で2V、準V2回の快進撃。体調万全で本領発揮なら当然の結果か。また、矢口と飯田は連係実績も豊富で、11月松戸では2度ワンツーが決まっている。ここも矢口の豪快な仕掛けが決まっての上位独占は十分。勢い重視なら南関ラインの方を本線に推したいくらいだ。
中野雄喜も1年間S級で奮闘した機動型だ。しかも、徹底先行で押し通してきたレース内容を考えれば、A級ならいきなり快走の期待も持てそう。中近連係で藤原誠が中野を追走となりそう。