新鋭・梅崎隆の独壇場か
S降りのビッグネームの名もあるが、梅崎隆介の独壇場となりそう。12月のルーキーチャンピオンで2着に入って特班したばかりなので、1・2班戦での評価はこれからだが、何しろチャレンジでの強さは異次元のレベルだった。レースに慣れるに従って、カマシでもまくりでもS級レベルの11秒前半、中盤の上がりタイムを連発して後続を千切っての圧勝が日常風景になっていた。ここは梅崎と真っ向から力勝負して渡り合えるような同型は見当たらない。オールドルーキーに立ち止まっている暇はないので、しっかり結果を出すはずだ。梅崎の番手を回るのは加倉正義。降級の22年後期は抜群の安定感を誇ったように、まだまだ追い込み選手として一流。梅崎には離れてしまう選手が続出しているが、ひと味違うところを見せてくれよう。
デビュー当初の92年以来のA級となった稲村成浩が存在感を示すか。かつてのダービー王も50歳を過ぎてさすがに脚力低下は否めないものの、着をまとめる力はまだあるので、A級でしっかりした目標があれば勝てるだろう。ここが新年初戦となるので結果を出して乗っていきたい。その稲村が頼りとするのは土屋壮登だ。波のあるタイプながら21年前期のA級時のように乗ってくると手が付けられない。降級早々からかみ合ってパワーを発揮してくるかは重大な注目ポイントだろう。
降級初戦の1月小田原を➍着と好スタートを切ったのが小野裕次だ。小田原の準決は高田修と即席ラインを組めるラッキーを生かしたものだが、初日特選は中村隆-矢口啓を後方からのまくりで捕まえていてタテ脚も十分通用することを証明するものだった。ここも自分で自在に戦わなければいけないメンバーだが、好位を奪って仕掛けられればワンチャンスあるのでは。
近況まずまずの山崎泰己も自在戦でVを目指す。決まり手は追い込みばかりだが、前々でタテヨコに攻められる選手なので侮れない。