総合力高い小松崎大
小松崎大地、伏見俊昭の福島コンビが主役の座には最も近いのでは。22年の小松崎は高松宮記念杯、オールスター、寬仁親王牌とG1戦で3回決勝に乗るなどまさにこれまでのキャリアハイといえるような活躍だった。新年は初戦で失敗したといっても評価は全く揺るがない。2月は奈良記念、ここを走って全日本選抜に向かうローテーション。ベストに近い状態で臨むだろう。いつも通り展開に合わせて仕掛けのポイントを柔軟に変えていく走りで別線を黙らせる。ここは北勢の層が厚く、菅田壱道もV候補の一人として控えるが、自在性を高めて先行はまずしない菅田に小松崎が前を任せることはない。あるなら菅田が福島勢の後位を固めるケースだが、割り切ってそれぞれ別のレースと考えるのが自然だろう。過去の相性は悪くない走路で、場合によっては同県の橋本智昭の番手も考えられるシリーズだけに、菅田も決して侮れない。
対するは、北井佑季、福田知也の神奈川コンビだ。北井は先手を取り切ってしまえば後続の反撃を許さない圧倒的なパワーを発揮する。敵からの警戒は厳しくなる一方だが、突破して先制なれば短走路だけにラインで決められるだろう。10月松山G3での優勝をはじめ充実一途の福田なら差し切りを重視か。いつも通り車間を切っての援護からゴール前で鋭脚を伸ばす。
地元の関東勢は末木浩二、久木原洋が軸。夏頃までの勢いは見られなくなった末木だが、1月和歌山記念で2勝するなどコンスタントに1着は取れている。勝ち星の多さでは久木原も負けていない。より積極的な末木に久木原で連係なら侮れない勢力となろう。
椎木尾拓哉も藤井昭吾や中井太祐が勝ち上がってくれば伏兵に止まらないし、竹内雄作、山口富生の師弟コンビに吉田敏洋の中部勢も一発を秘める。