千葉コンビがV争いの中心
惜しくも降級となった原田亮太がパワーの違いを発揮。強い気持ちで先手を奪って海老根恵太と決める。1月は3場所走ってVこそ果たせなかったものの、梅崎隆、村田祐、山口多、真鍋顕と売り出し中の121期勢と真っ向からやり合った結果で、S級で築いた先行型としての評価はいささかも揺るがない。2戦目の宇都宮では村田の逃げを2角4番手まくりで仕留め、海老根のVに貢献するワンツー決着を果たしており、ここも2人で上位独占に導こう。海老根も宇都宮をはじめ、コンスタントにVを奪っているように順調で、チャンスは逃さずしっかり勝ち切るか。
対するは、梁島邦友、山本修平と目標に事欠かない地元の吉田勇人。S級では負け戦の連対級だった吉田だが、A級なら話は別で今期初戦の1月平塚では❷着と格の違いを示した。徹底先行で鳴らす梁島、当所は練習バンクの山本との連係なら有利に抜け出すケースは十分。
落車や失格に苦しみながら11月富山G3で決勝に乗るなど前期S級で大いに存在感を発揮したのが泉慶輔だ。今期もまずまずのスタートを切ったが、北の自力型が原大智くらいしか見当たらないシリーズでどう活路を切り開いていくかだ。
遠征勢では、笹倉慎也、坂上樹大の北陸コンビに注目。中近で先行力高い伊藤歩登あたりと組めれば面白い。