スピード際立つ原田研
直後に開催される全日本選抜参戦組の名前は見られない中、原田研太朗の存在は際立っている。昨年は年頭に16連勝して話題を集めた後、スランプに陥ったが、迷っていたレーススタイルも固まり、さらに得意の冬場に入ったことでⅤ字回復。12月広島記念2❸着など並外れた快速を随所で披露している近況だ。今回のメンバーなら誰も止められない。自分のタイミングで一撃を放って、格の違いを示そう。自在性を高める門田凌や原誠宏は原田の援護役に回るか。
地元の鈴木竜士もタテ脚に切れが戻ってⅤ争いに加わってくる。安定感高い中田健太とともに埼京コンビが原田にとっては一番の難敵か。関東は自力型がやや手薄ではあるが、今の鈴木なら前々好位から自力も出していく自在戦で活路を見い出せる。
嶋津拓弥、佐々木龍の神奈川コンビと山賀雅仁、田中晴基をはじめとする千葉勢。さらに売り出し中の渡邉雅也と層の厚さなら断然南関勢だ。ただ、渡邉と山賀は落車の影響が気になるところで、軸になるのは田中あたりだろう。
大森慶一も最終的に好位を占めれば伸びてくるし、先行勝負に徹して同格戦では連対ラッシュの山根将太もラインがしっかりすればⅤ候補となる。