小嶋敬と関東勢のV争い
小嶋敬二がパワーに期待。器用さはなく、若い頃と変わらない自力勝負を貫いてきた結果が95年前期以来となる今期のA級だが、まだまだモチベーションは落ちていない。その表れが1月名古屋MNでのいきなりのVスタートだろう。さすがに長い距離を踏んでの勝負はほぼなくなって最終2コーナーから踏み上げてグングンと加速していくまくりが主武器。ここも別線に行かれても、最後は力でねじ伏せよう。ただ、高橋成英と同乗となった場合には前を任せるケースも。
そろった関東勢を本命に推してもいい。中村隆生、今井聡の追加参戦で戦力が大幅に強化された。中村は2月平で真鍋智の特進を阻止するV。単騎の真鍋と安彦統が後方でやり合った結果ではあるが、先に仕掛けて逃げ切った。先行力ではメンバー中一番だし、ペースでいけば押し切れる。また、中村の先制が有力なだけに、続く今井や稲村成浩にも勝機がありそうだ。
昨年末の落車から欠場が続く菅原大也、小松原正登、田中太我の近畿勢、まだ準決が壁だが、徹底先行で予選や負け戦では好走が目立つ大高彰馬もV獲りを目指すが、このメンバーでは厳しい。