山口拳が決める!!
主力が各地区に分散して波乱の余地もありそうだが、山口拳矢、坂口晃輔の中部コンビに期待したい。落車でリズムを乱して22年は飛躍の年とはできなかった山口だが、引き続き高いレベルで安定はしている。最近は長い距離を踏んで勝負するレースも目にするが、卓越したレースセンスで自力自在に立ち回った方が怖そう。山口が勝つレースに徹した方が坂口にもよりチャンスとなるのでは。いずれにせよ混戦だけに、勝負強さを発揮して両者で連独占が有力とみた。
九州勢はここにあっせんがあった北津留翼が先頭員早期追抜の失格で当分出走できなくなった。怪我の影響もなくなって徐々に本来の自力が戻ってきている中川誠一郎と小川勇介が組んでV争いに加わる。両者は1月大宮記念で一次予選、二次予選と続けて連係し、一次予選ではワンツーが決まっている。ここに小岩大介も加わるラインは強力だ。
ビッグネームが相手でも見劣りしなくなってきたのが隅田洋介だ。昔と違って先行はしなくなったが、その分タテ脚の切れには凄みを増した。緩むタイミングがあれば飛んできそうだし、地元の池田良と決めるべく集中力を高めていく。もちろん、宮本隼輔が勝ち上がってきて先導役を務めるようならチャンスはより拡大する。
さらに佐々木豪、池田憲昭の四国勢も黙っていない。佐々木は12月高松1着では野口裕、坂井洋らを次々倒し、同月平塚の準決では松井宏らに勝っている。組み立て次第でこの2人も当然Vまで狙っていける。