小嶋敬が強敵を粉砕
ビッグネームの参戦もあって注目されるシリーズだ。本命は通算800勝超えのレジェンド小嶋敬二をおいていないだろう。自力一本の競走はさすがに年齢的にも厳しく遂に降級となったが、A級に落ちてもやる事は一緒と1月名古屋MNは❶着とらしさを発揮して貫禄のV。これで手応えをつかんだはずで、ここも自分の持つ距離を考えて一気にスパートし敵をねじ伏せる。加速強烈な小嶋の仕掛けに土岐幹多が食い下がる。
ただ、このシリーズは小嶋を脅かさす強敵が多い。その最右翼は、渡邉豪大、城戸崎隆史、加倉正義とそろった地元勢だ。渡邉は自力自在な走りが身上で、11月松山G3では1❺着で決勝にも乗っている選手だ。重鎮2人を背負うここも前々へ厳しく攻めてラインでの上位独占へ全力投球する。城戸崎も前S級だし、加倉も降級の前期は抜群の安定感を発揮して底力を示していただけに、渡邉が勝つ競走ならチャンスが巡る。
坂本修一もV候補からは絶対に外せない。A級ならたとえ単騎でもタテ脚勝負でいけるのは1月玉野MN、久留米の連続Vで示した通り。ここは復活の滝本泰行に前を任せる手もあるし、好メンバーが相手でも本命に推してもいいほどだ。
ここに入ると目立たないが、張野幸聖も一発あっていい選手だ。定着は果たせなかったがS級でも健闘していたし、今期初戦の1月静岡では新鋭・安彦統の逃げを豪快にまくって準決を勝っている。