快速誇る犬伏湧が主役
今期はS1班に昇格した犬伏湧也。デビューから僅か1年半で駆け上がった精鋭で、昨年はF1戦で5Vを達成している。ビッグレースでは一次予選で勝ち星を挙げていたし、12月広島記念は決勝に進出するなど、G戦線でも活躍した。自慢のスピードを遺憾なく発揮して主役を演じる。孫弟子である犬伏の番手は小倉竜二の指定席だ。46歳のベテランながら差し脚はしっかりしていて、競輪祭では着と3連対を果たすと、その後のF1戦はコンスタントに決勝に乗っている。ただ、1月大宮記念の初日特選で落車し、2日目以降を欠場したので、体調には一抹の不安が残る。影響がないようなら、犬伏を差し切ってのVゲットは十分。
当所ホームの園田匠は伊藤颯馬を目標に地元Vを狙う。両者は1月広島で連係したばかりだ。準決は伊藤がまくり不発で共倒れに終わったが、最終日は逃げた伊藤を園田が差して勝ち星をゲット、伊藤も僅差の3着に粘った。ここも伊藤が先手を奪えば、園田が首位に躍り出る場面もありうる。
自力攻撃が冴え渡る山崎芳仁を重視する手もある。昨年は12月西武園をVで締めると、今年は1月平❶着、同月和歌山記念1➍着と素晴らしい動きを披露している。好位置キープから自力を出せれば単望める。
取鳥雄吾の一撃にも食指が動く。当所には12月に参戦したばかりで、3連勝を飾っている。いいイメージで臨めるだけに、好発進を決めて勝ち負けに持ち込む可能性も大いにあろう。山下一輝が続き中国ワンツーを目指す。
雨谷一樹、鈴木竜士、武藤龍生とそろった関東勢の動向にも注意したい。