そろいにそろった九州勢
東矢圭吾、桑原亮、西田将士らの九州勢が強力本線を形成する。本命は東矢だ。自転車競技で数々の実績を残し、養成所の能力評価で2回ゴールデンキャップを獲得した素質は半端ない。卒業後も期待通りの活躍を見せていて、1・2班戦でも10月当所MNを含めて3回優勝している。まだレース運びには課題が残り、まくりに構えて失敗というケースが決勝では目に付くものの、一戦、一戦が勉強で、ポテンシャルを考えればやはり中心視が相応しい。だが、地元の桑原なら逆転十分。失格点があって降級となったとはいえ、A級では格が違うのは2月高知MN、佐世保MNを連覇してる成績が示す通り。佐世保の決勝など目標が叩かれる展開からまくりに転じて勝ってしまったのだから完璧に仕上がっている。東矢が自分だけのレースにならない限り、ゴール前であっさり差し切ってしまうかも。ただ、同じく地元の中村翔平、樫山恭柄が勝ち上がってくれば東矢らとは別線となる可能性もある。それでも有力なV候補であることに変わりない。西田も乗れている近況で、当所も10月、1月に走って好成績を残している。直線での伸びに注意。
増原正人、國村洋、蓮井祐輝の中四国勢が抵抗を試みる。増原を筆頭に近況は悪くないものの、スジの機動型が手薄で増原が自力自在戦を強いられるようだとやはり苦戦は免れない。
むしろ狙ってみたいのは中部勢か。売り出し中の徹底先行・佐藤竜太がここも決勝に乗ってくる可能性が高い。ペースで駆けられるようなら簡単にはまくられないはずで、続く上田裕和、伊藤世哉の台頭は考えておいた方がいい。