難解シリーズも関根健で
上位陣には長欠中の選手も少なくない上に、傑出した機動型が見当たらず、かなり難解なシリーズだ。思わぬ伏兵の台頭も考えておいた方が良さそう。本来ならV争いの中心にいそうな神奈川コンビは菅原大也が怪我で長欠中。関根健太郎は援軍が期待できない戦いでも結果を出すことができるか。関根自身も年頭は風邪で欠場が続き、1月末の京王閣が今年初戦となってやや状態未知数な部分はあるものの、機動力で抜けた存在なのは間違いない。10月平塚、11月松戸MNの連続Vがそうだったように最近は前々で好位を捌いたり多彩な戦法を繰り出して好成績を続けているが、ここは先行も含めた自力勝負一本でVをもぎ取るとみた。
関東勢も水森湧太、戸邉捺希の埼京の機動型に、原田泰志とメンバーはそろっているが、戸邉は長欠中で状態は未知数。とはいえ、水森の先行力は魅力的だ。近況もまずまずで、21年12月平以来2度目の1・2班戦Vを狙えそう。降級してから一息の原田も好目標があるここで流れを変えたい。
地の利も買って九州勢を重視し、西田大志を本命視する手もありそう。12月小松島、平塚はともに2度の確定板入りと調子を上げての降級となっただけに、1月小田原❸着では気迫が目立った。初日特選は畝木聖の番手を生かしたものだが、準決、決勝は厳しい展開の中でも踏ん張って確定板入りを果たしていた。ここは佐々木翔一が自力を決意なら盛り立てつつ抜け出しを図るし、自分でやっても前々戦で活路を切り開いていけるのでは。
増原正人、守谷陽介、坂田章の中四国勢を狙ってもいいだろう。こちらも機動型が不足だが、軸になる増原は11月に連続優勝した実績があるし安定感が光る。前を任されれば自力自在に攻める覚悟はありそうで、今回の相手ならラインから優勝者も出せる。