中村隆がパワーを発揮
中村隆生、福田滉の栃木コンビがV争いをリードする。本命に推す中村は2月平、岸和田を連続優勝。平は特進リーチだった真鍋智と安彦統賀がけん制し合う間隙を突いてまんまと逃げ切り、岸和田は単騎で好位キープからまくって原田亮、常次勇らを一蹴。破った相手を考えれば、ここも好機にスパートから押し切ってしまう可能性が高いだろう。福田はタテ脚を全く出せておらず調子は一息だが、食らい付ていってワンツーは譲れない。また、関東では新鋭の安彦も注目の存在だ。昨年8月に特班して順調に売り出し中で、1月静岡では張野幸の逃げを外併走から粘り強くまくり切って1・2班初Vを達成。中距離種目出身のエリートで、自慢の地脚を生かし切る展開に持っていければ一発ある。
菅野航基が率いる北勢も軽視は禁物だろう。展開が向いたのが大きいが、菅野は2月松戸で1・2班戦初優勝を3連勝で飾ったばかり。特にまくりには破壊力があり、ここぞというタイミングで踏み出してスピードに乗ってしまえば強敵をまとめて倒せる。
西本直大が1月伊東でまくりVなど乗れているので、堺文人らとの近畿ラインも見逃せない。中部勢は竹田和幸や笹倉慎也が、高橋成英の仕掛けに乗って差し脚を伸ばしてくる。
一方、南関勢は山本健也、小野裕次、地元の荻野哲と追い込みの実力者がそろうが、肝心の機動型が手薄だ。チャレンジ上がりの栗本武典が勝ち上がってくるか、他地区の機動型と即席ラインを組めないと苦しい。