大型大砲・中野慎が登場
121期の早期卒業生・中野慎詞が昨年12月伊東記念1❻着以来となる実戦登場。注目を一身に集める。ナショナルチームの一員として競技の方に活動のウェートを置いている状況だが、レースを走るときはしっかり。F1戦はこれまで7戦で5V。Vを外したのは、当時同じナショナルチーム所属だった松井宏とのモガき合いで脚を使って渡部幸の強襲を許した9月立川と、大石剣士-深谷知の二段駆けに屈した10月静岡のみだ。そこまで強力な先行型は見当たらないここはまず取りこぼしはないだろう。ナショナルチームの先輩になる小原佑太がここは中野の番手を回るか。2人で息を合わせてスパートすれば他を圧倒できる。不慣れな番手戦となっても結果を出せるか。
地元の佐々木眞也、内藤秀久も簡単には引き下がれない。好調時の迫力や直線の伸びは見られない内藤ながら、好位を回れればマーク屋の仕事はきっちりやる。2月静岡記念を1➍着で優参、同月伊東を2❷着の準Vと売り出し中の佐々木は内藤に前を任されれば中途半端な走りはできない。力で中野に対抗はできないので、組み立てをしっかり考えてやっていきたい。また、南関連係で前記の大石も加わればラインの戦力アップとなる。中野に対抗していくのにどういう手を打ってくるかは見ものだろう。
伊東記念の決勝で中野と即席ラインを組んで準Vと気を吐いた大川龍二。ここは持ち味の自在戦で中野に対峙する。中四国で池田憲昭に前を任されれば自ずと踏み出しが早くなりそう。
1月豊橋記念での落車の影響もあってパッとしない野田源一だが、調子の上積みがあれば、後手を踏まない組み立てかまくり一発で見せ場を作ってくる。