真鍋智が率いる愛媛ライン
競輪のメッカ・静岡に相応しい豪華メンバーがそろった。それでもV争い中心となるのは真鍋智寛、吉田智哉、今野大輔の愛媛勢だ。2月平では1❷着でS級特進こそ逃した真鍋ながら、決勝は同期の安彦統に執拗にけん制された結果で最後方から個人上がり11秒4でまくり上げた脚勢は負けてなお強しだった。続く同月小松島も1❷着でV逸も逃げて溪飛とワンツー。ここも先導役を務めて別線を寄せ付けない。吉田、今野は自分でやっても本命に推せる実力者で、前がいてのレースなら尚のことVへと近付く。吉田は番手なら本命視が相応しいし、今野は失格続きの悪い流れをここでどうにかしたい。
桑名僚也、高橋昇平の埼玉コンビに、小池千啓、櫻井学の関東勢にも魅力を感じる。特に桑名は119期の卒記チャンピオンで、こだわりの自力自在戦を通してきたのが実ってきたのが最近の成績だ。毎月コンスタントに優勝しており、狙いすましての一撃には警戒したい。高橋や櫻井も差し脚が冴えている。
もちろん、地元の飯田憲司を海老根恵太、花田将司が盛り立てる南関勢も軽視は禁物だ。今年に入ってやや調子を乱している飯田だが、昨年後期は4連覇を含む7Vをマークした豪脚の持ち主だ。後位も海老根らしっかりしているので、勝負所を逃さず仕掛けられれば若手同型を黙らせられる。