寺崎浩が地元で躍動
地元の次世代スターの寺崎浩平が登場する。直前はネーションズカップでインドネシア、エジプトを連戦。実戦を走るのはヤンググランプリ以来で今年初となる寺崎だが、ナショナルチームに入って2年以上になり、ハードスケジュールもレース勘の不安ももう対応に苦労することはないだろう。タイミングを逃さないカマシ、まくりで、優勝した8月以来の地元のレースでも快速を存分に披露する。南潤が優参しない限り、神田紘輔が踏み出しに集中して寺崎に続こう。差し脚の切れを増していて2月岸和田❶着をはじめ連対を増やしている神田なら付け切って差し切りにも要一考。
岩谷拓磨、坂本健太郎、大坪功一の福岡勢に、山田英明の九州勢が高い総合力で寺崎を脅かす。ここのところ岩谷は落車続きで、3月大垣記念の決勝でも落車しているので体調が気掛かり。だが、大きな影響なく戦えるようなら、いつも通りダッシュを生かした積極果敢なレースでラインに勝利を呼び込む。同県の金ヶ江勇気が決勝に乗ってくる可能性もあるし、山田は福岡勢と連係するかも含めて出方が流動的だが、俊敏なレース運びで全日本選抜の一次予選を快勝していて、流れが向けば勝てる状態にはある。
中部の援軍が手薄だが、皿屋豊も持ち味を出し切って寺崎に対抗したい。2月奈良記念で優参するなど流れも良くなってきている中だけにつまらないレースはしたくない。単騎でも自力を出して結果を求めるか寺崎を苦しめたい。
まだムラな面が出ることもあるが、ツボにハマった時の一撃の破壊力には定評がある竹内翼も伏兵で見逃せない。