渡部哲が貫録を示す
全日本選抜直後の開催でトップクラスは少ない。そんな中、G1常連である渡部哲男の戦歴はひときわ光る。直近4カ月の競走得点は109点台で、他を大きくリードしているし、1月豊橋記念では1着と3回の確定板入りを果たしている。今シリーズは久米康平、山根将太と中四国勢の自力型もそろっていて、条件もいい。久米、山根らを好援護から差し脚を伸ばして貫録を示す。今期は2班に降格した久米ながら、1月広島1❷着は松井宏の準V、2月静岡記念3着など動きは悪くない。山根はしばらく優参がなかったが、2月平124着の決勝は、逃げて渡邉一、青野将らを不発に終わらせていて復調気配だ。
今期は初のS1班となった青野将大。1月和歌山記念は予選を2着で準決にコマを進めると、2月小倉の初日特選では、吉田拓の逃げをまくりでねじ伏せている。自力攻撃に迫力を増した印象だ。続く平の決勝では、抵抗するも山根に叩かれて先手を奪われただけに、ここはリベンジを期しての参戦となろう。近藤保が青野に食い下がり南関ワンツーを狙う。
地元勢では柳詰正宏、林大悟に期待がかかる。柳詰は相変わらず堅実で、1月和歌山記念2着、同月松山1着、2月小倉❸着と成績をまとめている。ただ、小倉の決勝は落再入していて、同月伊東G3はやや影響も感じさせた。林は優参が少ないものの、先行基本の競走で奮戦している。