主役を務める成田和
今シリーズの主役を務める成田和也は、44歳のベテランながら差し脚に陰りは見られない。今年はグレードを問わずすべて決勝に乗っていて、全日本選抜では二次予選、準決を連勝している。4月四日市G3で❻着の伸びも申し分なかった。ここは快速誇る高橋晋也を目標に地元Vを狙う。その高橋はビッグレースでの成績は今ひとつながら、F1戦では2月立川❷着、3月名古屋1❸着など、常に優勝争いを賑わしている。タイミングよく仕掛けて主導権を握れば好勝負に持ち込める。地元勢では渡部幸訓も出来はいい。ウィナーズカップでは一般戦ながら1勝をあげると、3月前橋は連勝で優参を決めた。地元勢がレースを掌握なら連に浮上してきそうだ。
G戦線で好走している渡邉雄太も有力な優勝候補だ。全日本選抜では予選を連勝で準決にコマを進めると、ウィナーズカップは一次予選で敗退も2日目に1勝、3月玉野記念では準決で松浦悠を撃破している。自力攻撃の破壊力には素晴らしいものがあり、しっかりしたラインができるようなら単十分。
底力ある浅井康太にも食指が動く。全日本選抜で決勝に乗ると、地元の4月四日市G3では❶着と気を吐いていて、スピードの切れ味は相変わらずだ。ここは中近スジで中西大との連係もありそう。
今年初戦の3月玉野記念は着と振るわなかった山崎賢人。立て直して本来のスピードを遺憾なく発揮なら侮れない。山崎の調子が戻れば中本匠栄に好展開が巡ってくる可能性もあろう。
ウィナーズカップで初日特選を制し、その後も武藤龍のVに貢献した4月奈良まで好走が続く森田優弥も怖く、岩津裕介、松本貴治の中四国勢の動向にも注意したい。