モノが違う真鍋顕で
真鍋顕汰がここも強敵をなぎ倒して人気に応える。121期きってのスピードスターとしてデビュー当初から存在感を発揮してきたが、今年に入ってからは手が付けられない感じになってきた。7場所で5V、連を外したのは僅かに1回だけ。しかも2月大垣から3連覇と勢いは加速するばかりだ。3月取手の決勝は関東勢が4車で結束し、小池千が突っ張り先行、梁島邦が番手まくりの必勝態勢に持ち込んだのに対し、真鍋は上がり11秒2の快速まくりであっさり飲み込んでしまった。決まり手の8割が逃げと積極策で圧倒している上に、まくりに回ればもっと強いのだから、よほど組み立てを失敗しない限り勝てる。同県の上田裕和に、自力兼備の太田剛司、山口聖矢が援護役に回ってライン的にも中部は強力だ。
ただ、ここは別線勢も戦力が整っていてかなりの激戦が予想される。まずは秋本耀太郎、早坂秀悟、長井妙樹の関東勢。今年は準Vが3回と着実に力を付けている秋本と強烈ダッシュで繰り出す先行策でおなじみの早坂で二段駆けも可能な布陣だ。
1月小倉MN、京王閣を連覇している邊見光輝も今や信頼性の高い北の大砲。最近は立部楓ら強敵との対戦が続いて決勝は大きな着が続いているが、その機動力はすでにA級屈指のレベル。短走路で先手奪取に成功なら簡単にまくらせない。
さらに、売り出し中の塚本瑠羽にも警戒したい。