後藤大が中心も混戦
今期の競走得点が90点オーバーの選手が14人。優勝級の力ある選手が多数集まった稀に見るハイレベルな今開催ではあるが、その中でも後藤大輝の機動力は抜けた存在だ。特別昇級掛かった3月小倉では決勝戦で不慣れな単騎戦で敗れてしまったが、その後の4月岸和田では危なげなく1❶着。続く武雄でも完全V飾ると、ここは再び特別昇級が掛かるシリーズとなる。自ら動いてもV級の渡邉豪大や鶴良生、沖縄に移籍して間がなくラインの競走に徹している工藤文彦ら後藤の援護も厚くなりそうだ。
だが、前記の通りで別線も強力無比で、後藤と言えども苦戦する場面があるかも。阿部架惟都、菅野航基の練習仲間の宮城コンビ。先行主体を貫いて力付けてきた梁島邦友にはS級でも活躍した上原龍。何でもできる自力自在な競走が魅力の山本奨に抜群の差し脚を発揮している田中勇二ら。展開次第でどこから優勝者が出ても不思議ない。