出走なら山口多が主役
121期の精鋭・山口多聞は2場所連続完全優勝中で、ここの前にS級に特進している可能性があるが、V奪取が有力だろう。レースを覚えるに従って養成所で2回のゴールデンキャップを獲得した素質が開花し、前受けから突っ張りも辞さない先行主体のレースで結果を出しているのだから非の打ち所がない。先を見据え、女屋文伸、阿久津修らとラインで決めて優勝するまでがテーマだ。
対するは、磯島康祐、金澤竜二とやはり機動型が強力な北勢だ。磯島も3月には岸和田、大宮と連続完全優勝した実績がある。踏み出したらグイグイ掛かっていくタテ攻撃の破壊力は満点。山口との力勝負は楽しみだし、山口が不在となれば、1月開催に続き当所連覇は有望だろう。地元の金澤も7月からまたS級に復帰する格上のレーサーで、常に優勝争いに絡んでいる。同型の磯島との連係で番手を回るかは流動的だが、自分でやっても好勝負が期待できる状態で、準決で失敗した4月の当所戦の借りを返したい。また、北の機動型がそろっているとあれば佐藤朋也からも狙っていける。佐藤は自力兼備のタテ脚が冴えて完全復活。4月前橋では冷静に中団確保から軽々とまくって今期2V目を奪っている。
小林則之も安定したレース運びで着をまとめているし、中部勢も牛田樹希斗、佐藤竜太の若き機動型の奮起次第では加藤寛治、松崎貴久が浮上するケースも。
堀僚介はムラな近況だが、まだまだ一発は秘めている。