新鋭・加藤将が注目の的
3月末に特班を果たした加藤将武が人気の中心となろう。注目の1・2班戦となった4月函館MNは1失着。決勝は痛恨の1着失格に終わったが、藤田真、大関祐の波状攻撃を合わせ切って逃げ切った予選、林敬を中団まくりでねじ伏せた準決、末廣快の番手を捌いて追い込んだ決勝と、卓越したスピードとヨコもできる器用さと持ち味を存分に発揮した。さらに続く小倉MNは援軍もそろって完全V。ここも埼京同士の寺沼伊織に加え、関東屈指のマーカーである坂本将太郎、稲村成浩の手厚い援護を受けて強力本線を形成か。
地元の飯田憲司も黙っていない。前期は7Vをマークして7月からはS級に復帰する機動型。今年に入ってリズムを乱していたが、4月奈良を連続準Vと立ち直ってきただけに、加藤にとっては高い壁となるかも。
徹底先行で鳴らす内藤久文、佐藤竜太を擁する中部勢も軽視はできない。司令塔役の藤原誠は降級の今期、ほとんど決勝を外さず準Vが2回。51歳の大ベテランながら差し脚は衰え知らずで、勝機が巡れば逃さない。