自力攻撃冴える常次勇
自力攻撃の破壊力なら常次勇人が最上位だ。直近4カ月の連対率は8割を上回っていて、先行基本の競走で別線を沈黙させている。連がらみの決まり手は78%が先行によるものながら、2月名古屋MN、3月京王閣MNの優勝は快速まくりを決めてのもの。まくりに回っても力を発揮している。展開に応じて先行とまくりを使い分けて優勝をゲットするとみた。ベテラン中井護は名古屋の準決では、常次の逃げに食い下がり2着、近畿ワンツーを決めた。目標をつかんだときの捌き、差し脚はしっかりしている。今シリーズも近畿勢での連独占は有力。
まくり、差し鋭い藤井準也に愛敬博之、鈴木伸之の愛知コンビが続く中部勢も好勝負が見込める。藤井は2月大垣で今年の初Vを飾ると、3月伊東は❷着など動きはいい。藤井が好位置キープに成功すれば、中部勢から優勝者が出る場面もありそうだ。
ここに来て調子を上げてきた久樹克門も侮れない。最終バックの先制回数が多くなったし、3月前橋1❼着、4月大垣MN2❶着、同月武雄MN1❻着と連がらみが増えてきた。仕掛けがツボにはまれば一発怖い。