仁藤秀を利す海老根恵
かなりの混戦模様だが、南関勢に期待したい。仁藤秀は多彩な決まり手が示す通りで、持ち前のダッシュを生かすべく攻め幅が広がっている。それでも最終的に主導権は奪いそうで、番手を回る海老根恵太が有利に抜け出すとみた。昨年後期の降級から気持ちを切らすこともなく、調子を落とすこともなく海老根は堅実に着をまとめてきた。今期もここまでV3。仁藤とは4月大垣MNの初日特選でしか連係がないが、この時は呼吸が合わずに離れてしまった。しかし、そこからのリカバリーで海老根は1着。今度はしっかり付け切った上で結果を出す。副島和人も含めてラインで上位独占といくか。
地元の北勢もメンバーはそろっている。佐々木吉徳、丸山貴秀の秋田コンビに泉慶輔。3月松戸MN、四日市をまくりで制するなど佐々木は近況良好で、四日市では海老根、副島を連れての5番手発進で高田修、纐纈洸を仕留めてみせた。ここも豪脚を炸裂させ、差し脚鋭い泉も含めた3者のV争いとなるかも。
一撃の破壊力なら伊藤成紀も負けていない。降級して意外に苦戦している印象もあるが、V1、初日特選で4勝と底力はある。今は相手に応じて戦法を使い分けており、自力での勝負でも、田中大我が勝ち上がってきての番手戦でもベストを尽くして勝ちを目指す。
矢口啓一郎、鰐淵圭佑の群馬コンビも間隙を突いての一発は十分だし、高橋成英が率いる中部ラインも侮れない。