混戦も関東勢に期待
各地区戦力は拮抗しているが、柿本大貴、高橋昇平の埼京コンビに、阿久津修の関東勢を本線に推したい。先導役の柿本は特に目立つ近況ではないものの、A級上位クラスの機動型で、1月松戸でV、2月小田原では花田将司、関根健を封じる先行策で準V。7月から待望のS級昇格も果たす。ここも先制有力だけに流れは関東勢に向きそうだ。そうなれば高橋には絶好のV機だろう。今期は準Vが3回と勝ち切れていないものの、差し脚はしっかりしているのでチャンスは逃さない。相手は粘る柿本だが、前記の小田原では柿本を利して優勝した阿久津もV争いに加わってくる。
高橋幸司が率いる北勢も駒数に不足はない。地元だけに番手を回れるようなら明田春喜も力が入る。ここのところ決勝を外す場所が続いているとはいえ、初日と最終日は白星を重ねていてまだまだ脚は落ちていない。
花田も2月久留米で完全V、3月四日市MN、5月岸和田では準Vと随所で一発がある。混戦必至のシリーズで組み立ての上手さが生きてきそう。好位確保からの一発は十分だろう。
西の遠征勢では佐野梅一、加藤寛治に注目。佐野は予選、準決の勝ち上がり戦を中心に今期16勝の数字が示す通りで差し脚が抜群に切れている。レース巧者だし、目標手薄だからと連の対象から外すのは危険だろう。加藤はまくりの機動力も健在だが、同県の石田拓真が決勝に乗ってきた場合はさらに怖さを増す。