北コンビが混戦を断つ
宮杯直後の開催でメンバーはやや小粒だが、高橋晋也、佐藤和也らの北勢がややリードか。伸び悩んでいる感がある高橋ながら、元ナショナルチームメンバーでハマった時のスピードは相変わらず強烈。2月立川、4月取手では別線を完封してラインで決める準Vがあった。ここも好機に主導権を握って、佐藤と連独占に期待したい。佐藤は随所で鋭脚ぶりを発揮していて、4月当所は❷着とさすがの貫禄だ。その後は落車があって全プロ記念は振るわなかったものの、調子が戻っているようなら本命視が相応しいだろう。
怖いのは、福永大智、岡崎智哉の大阪コンビが軸の近畿勢だ。福永のカマシ、まくりの破壊力は文句なしで、予選や負け戦を中心に連対ラッシュ。最近は警戒されて思うような走りをさせてもらえない場面も目に付くが、自慢のダッシュで包囲網を突破してしまうかも。そうなれば、動き良化の近況で番手も苦にしない岡崎との一騎打ちとなろう。
藤井侑吾の先行力を重視する手も。5月宇都宮記念では準決まで勝ち上がり、6月大垣記念でも負け戦を2勝している。上田国広、川口公太朗、吉田茂生らと一緒に勝ち上がって、分厚い中部ラインができるようなら本線に推してもいい。
佐々木眞也、近藤保の南関勢も間隙を突いての一発がある。自在に何でもできるのが売りの佐々木は5月伊東4着で3日間バックを付ける競走を披露していて元気いっぱい。前々に攻める競走で、近藤と浮上を目指す。
鈴木竜士、礒田旭の関東勢も黙っていない。自分で番手戦も辞さない礒田に前を任されれば鈴木も自ずと気合が入る。一時期の不調は脱した鈴木の自力自在戦にも注目。