モノが違う中村隆で
22年後期は初のS級を経験し、ブレずに徹底先行のスタイルを貫いた中村隆生。S級後半には予選で連対を見せ、グランプリシリーズではブレイク中の若手志田龍相手に先行で押し切ったのはインパクトがあった。その脚力はA級では抜けた存在で、ここまで5月函館を除くすべての開催で決勝進出。その函館準決勝は、ルーキー真鍋顕との熾烈な先行争いを繰り広げ、前に出切ったものの真鍋に番手にハマられ、まくられての準決勝敗退。しかし負けて強しの内容であった。ここは今期3Vの実力を見せつけ他を圧倒する。久々のA級戦に苦戦を強いられる稲村成浩は、中村に必死に喰らいつき、当地の長い直線を存分に生かして逆転を目指す。また、勢いある121期の加藤将武や、実力者長井妙樹の埼京勢もいて関東勢の層はかなり厚い。
中距離のナショナルチームやロードの実業団で活躍した一丸尚伍。12月レインボーカップ優勝し特別昇班を果たして以降は、強地脚を生かした先行、まくりでメキメキと力を付けている。ラインの中園和剛とのタッグで強力な関東勢に対抗したい。
モツれるようなら佐藤朋也、小笠原昭太の北日本コンビや、小玉拓真、蓮井祐輝の中四国コンビの一発も混戦では魅力的である。