矢口大に乗る田中孝
傑出者不在で横一線のV争い。矢口大樹、田中孝彦の南関勢にまずは期待したい。昨年12月から2月にかけて5場所連続で決勝での連対が続いた矢口だが、以後はかみ合っていない印象で点数を大分下げてしまった。とはいえ、決勝にはコンスタントに乗っていて戦える状態だし、7月からのS級復帰に向けて調子の上積みも期待できる。その矢口が主導権を握る展開では田中が恵まれそう。田中は1月伊東MN、2月西武園MNと今期は2回の完全優勝があり、伊東では矢口と準決、決勝と連係。準決は矢口の逃げを差し切り、決勝では矢口、宮倉勇の3番手から中を割って突き抜けた。ここも矢口を好ガードから交わしてアタマ取りだ。
横内裕人が先手を奪って中四国勢の流れになるケースも。横内は出切ってペースでいければ強靭な粘りを発揮してくる。ここのところ準決を逃げ切り連勝している。小川圭二は52歳の大ベテランで勝ち味には遅くなったが、2、3着は多くさすがにレース巧者だ。そして、山崎泰己は自在に何でもできる選手。追い込み主体ながら、相手や流れ次第で自力も出してくるので出方が注目される。やはり一発には警戒したい。
関東勢は、浅見隼のデキが鍵を握りそう。積極策で売る浅見が決勝に乗ってくれば、差し脚抜群な松永将に出番が巡る。