埼玉コンビに期待の一戦
混戦シリーズだが、安彦統賀、伊藤亮の埼玉コンビにまずは期待したい。安彦はアマ時代に中距離種目で活躍したエリート候補で、昨年8月には特班すると、1月静岡で1・2班戦初V、そして3月のルーキーチャンピオン戦を制して121期の頂点に立っている。ルーキーチャンピオンの後も準V2回と動きは上々で、ここも流れに逆らわない仕掛けでV獲りを目指す。安彦と伊藤は連係が多く、3月大垣MNでは準決、決勝で連係してともにワンツーが決まってる。準決は安彦が勝ち、決勝は伊藤が勝って優勝した。5月名古屋MNの準決、決勝も伊藤が差し切っていて、安彦が出切るのに脚を使えば逆転十分。地元の寺沼伊織は自在性を増す近況なので埼玉勢との連係も考えられるが、同郷の安倍大成の優参を願いつつ、叶わなくても別線勝負は十分考えられる。今年は大きい怪我があったものの、復帰後はまずまずでモツれれば一発ある。また、関東勢では、タテ脚兼備の櫻井学もV候補から外せない。
関東勢に対抗するのは長谷部龍一、犬塚貴之の中部117期勢だ。長谷部は3月大垣で豪快にまくって優勝するなど近況はまずまずだし、来期には待望のS級昇級も決まっていて気合が入っている。最近はレース運びが積極的な犬塚に前を任せるケースもあり、追い込みの援軍が手薄な不利をあっさり覆すかも。
菱田浩二、金子浩貴の京都コンビも、菱田次第で一発十分。菱田は4月高松で優勝しているし、5月名古屋MNの準決では下井竜と安倍の叩き合いをまくって勝っている。モツれれば出番がある。
ダッシュ鋭い金田涼馬が決勝に乗ってくれば、小野裕次にもチャンスが出てきそう。