混戦もそろった南関勢から
主力級が不在で誰にでもチャンスがありそうなメンバー構成となったが、地元勢を中心に層の厚い南関勢がシリーズを牽引する。その南関勢の司令塔となるのは、1月大宮記念の優出を始めF1戦では決勝進出の多い萩原孝之。若手でメキメキと力を付けている道場晃規、渡邉雅也の2枚の機動型を好操縦してラインでの上位独占へ導く。年末から続いた落車から復調をみせている山賀雅仁は地元勢の引き立て役に止まらない。直前の大垣記念で優出し、準決勝では10秒6のまくりで2着に入る豪脚を披露。モツれるならば一撃は十分だ。
ムラ脚は否めないが、5月武雄でS級初優勝し、底を脱した感のあるのは山根将太で、メンバー随一の積極性を誇る。短走路での逃走劇に期待が掛かる。
競走得点最上位の芦澤辰弘は、先行意欲旺盛な河合佑弥が決勝まで勝ち上がればV候補に躍り出る。
特別昇級を果たしS級2戦目を迎える東矢圭吾にも注目が集まる。初戦の6月小倉で決勝に乗った東矢が上位進出してくるようならば、差し脚好調な小岩大介も好勝負が見込める。