強豪そろうが山口多に期待
複数回のV実績ある実力者が多くそろったが、9割近い先行の決まり手を持つ山口多聞がシリーズを牽引する。今期は5度の優勝を挙げており、その先行力とトップスピードの高さは121期の精鋭らしく非凡である。5月久留米では決勝戦でかなりの警戒に遭い、特進に失敗してしまったもののしっかり立て直して再び特進を狙ってくるだろう。3年間S級を張り、威力あるまくりを秘める櫻井学は、ここは山口の番手を回れればVチャンスも十分だ。
3年間S級を張った菅原大也も関東コンビに匹敵する力量。降級となった今期は3度の優勝を誇る。4月宇都宮の優勝以降は、連勝で勝ち上がっているものの決勝戦の大敗が続いており巻き返しに期待したい。差し脚鋭い太刀川一成との南関連係でワンツー決着に持ち込む。
西田将士、佐々木翔一、角令央奈を中心とした九州勢は、イキの良い積極型不在の中でもタテ脚強力な選手がそろい、混戦を抜け出してV機も十分。特に4連続優勝中の角は有力なV候補となる。
中四国勢は機動型不足で劣勢の感は否めないが、S級経験豊富な田中勇二や西岡拓朗は前々に攻めて好機を窺う。