佐伯亮のパワーを信頼
直前の6月小倉MNに続いて佐伯亮輔と安彦統賀が覇を競う。本命は小倉と同様に佐伯だ。誘導員早期追い抜きによる失格のペナルティーが響いて今年一年間はA級だが、S級で通用していた脚力は断然で、5V、準V3回。5月小松島MNでは別線だった真鍋智にまくらせずに逃げ切り優勝しているほどで、上位に徹底先行タイプが見当たらないここもも好機に仕掛けて主導権を奪い、越智展孝と上位独占を果たす。
安彦、吉田裕全の埼玉コンビも好勝負は必至。安彦は売り出し中の121期で、ルーキーチャンピオンレースを含めて今年は3回優勝している。自力基本に多彩な戦法を駆使するのを持ち味にしていて6月平塚1❷着の決勝も3番手を捌いての直線勝負で、優勝した徳田匠に微差まで詰め寄った。ここも総力戦で佐伯に挑む。また、関東では安彦と同期の治田知也も注目される。121期のゴールデンキャッパーの一人だっただけに素質の高さは折り紙付き。1月に誘導員早期追い抜きの失格をして4カ月実戦を離れたが、6月小田原、静岡MNをいきなり連続Vとパワーアップして復帰してきただけに1・2班戦でも期待できそう。とりわけ先行にこだわるタイプではないものの、静岡決勝は照井力の特班を阻止する逃げ切りだった。上位に徹底先行が手薄なシリーズなら積極策で旋風を巻き起こそう。
前記の平塚の準決をまくり圧勝している高木翔もモツれる展開では一発が飛び出しそう。佐藤健太も得意のゲリラ戦で浮上を目指す。