熊崎麻が地元Vを決める
在所成績は41位で競走訓練では未勝利であったが、ルーキーシリーズの2戦とも連勝で勝ち上がった熊崎麻人が優勝候補の筆頭格だ。5度目の受験で養成所に合格した苦労人で、養成所時代はタイムも含めて伸び悩んでいたのが信じられない選手生活好スタート。ルーキーシリーズ初戦の宇都宮で予選1で早々に初勝利を手にし、決勝戦までコマを進めていた。本格デビュー初戦となった7月静岡1着は予選、準決勝を危なげなく連勝で勝ち上がった。そして決勝戦では3着に敗れたものの、同期相手に果敢に突っ張り先行で勝負を挑んだ。地元戦でその実力は申し分ないので、ここは本デビュー後の初Vをしっかり勝ち取ろう。
この熊崎に対抗してくるのは佐々木祐太だ。ルーキーシリーズでは連対がなかったものの、本デビューの7月大垣1着で予選、準決勝と難なく突破し、決勝戦でも確定板入りする活躍をみせていた。レース内容から見ても熊崎との差はほとんどなく逆転も十分だ。
陸上短距離界で活躍した日吉克実は、ルーキーシリーズでは大敗続きであったが、第3回記録会ではA評価を獲得。潜在能力はかなりのもので、本格デビューから大化けも。
新人同士激しい争いとなると吉田勇気の一撃が怖い。7月武雄初日には在所4位のルーキー都築巧を相手にカマシで完封。前期は2Vの実績があり、若手相手に奮闘が続いていただけに軽視は禁物だ。