層が厚い中部勢
小西晴己、溝口葵と三重の強力機動型を擁する中部勢がV争いの中心となりそう。本命は小西だ。5月前橋MNでは1・2班戦初Vを3連勝で達成。怪我などがあって意外と遅いタイミングだったが、ポテンシャルの高さは121期でも屈指のレベルだけに、軌道に乗った今なら強気に狙っていける。年長の溝口が徹底先行で鳴らす選手なので前後は流動的も、番手を回れればVへはさらに近付く。浅井康太のアドバイスも受けられる環境で上昇一途の溝口もペースで駆けると好勝負。同じく三重の西浦仙哉や岩本和也、富永益生と追い込み勢もそろいにそろった中部軍団から優勝者は出よう。
中村隆生が率いる関東勢も好勝負。今年は3連続Vがある中村の先行力は三重コンビに何ら見劣りしない。近況も良好で不安があるとすれば、ここまで1カ月レースが空くくらいか。尾崎剛、長井妙樹の埼京勢の援護を受け、先手は譲らない心構えでライン決着を目指す。
S級では苦戦した齋藤友幸だが、22年前期のA級はV争いに絡んでいた。スランプを引きずることなく、本来の機動力発揮なら侮れないか。小野裕次、山田幸司との南関ラインにも注意。