筒井裕が貫録勝ちを狙う
前期のS級戦では100点近い点数を持ち、長らくS級トップで特別の舞台でも活躍していた筒井裕哉がV争いの中心だ。今期は16年ぶりのA級戦となるが、前期はS級戦でも3連対率は5割を超えていた。ラインの先頭での戦いは少なくはなってきたが、まくりを兼備し、そのタテ攻撃は降級後でも通用するものを持っている。同じく降級組の岸川哲也とのタッグで、中団から冷静に展開を見極めてV機を探る。
そろった中部勢の軸は伊藤稔真。失格によりA級降級となったが、4月四日市G3の初日に1勝を挙げるなどS級戦でも機動力を駆使して奮闘を見せていた。岩本和也、今藤康裕の差し脚切れる両者が伊藤目標から抜け出しを狙う。地元からも林敬宏、太田剛司が出場。中部勢は結束でも別線でも侮れない。
番手戦が増えている福田滉は、関東の自力型が手薄なだけに、前々で攻めの競走に打って出るか。S級経験豊富な尾崎剛に任されそうで、関東両者のワンツーも十分だ。