出口謙が地元デビュー戦Vだ
シリーズの主役は、本格デビュー戦を迎える地元ルーキーの出口謙一郎だ。高校、大学と自転車競技に打ち込んだ出口は、ケイリン種目でインターハイ2位の実績を残している。養成所では、ラストの卒業記念レースで22着で決勝進出を果たした。そしてルーキーシリーズの初戦となった5月四日市でも連勝で決勝戦に勝ち上がる活躍っぷり。抜群のレースセンスと破壊力あるまくりが光ったが、チャレンジではまずは積極策で勝負。優勝候補の筆頭格として名乗りを上げる。出口とは同県になる村瀬大和は今期から降班。前期は先行基本で果敢に攻めてしっかり着をまとめていて、1月には当地で決勝戦にコマを進めた。年は出口よりも若いが、出口が番手は考えられないので、前を任せてのレースになるだろう。出口とのゴール前の好勝負に期待が掛かる。
菅田謙仁は失格が重なり降班となったが、前期は85点を超える競走得点を持つ実力者。123期の佐々木祐太との連係から上位進出を狙いたい。佐々木は将来を見据えてルーキーシリーズから先行にこだわってレースをしていたので、仕掛けのタイミング次第では地元勢を完封して連独占も。
望月嘉人は父、裕一郎の背中を追いかけて輪界入り。適性ながらも第3回記録会でのA評価を獲得し、ルーキーシリーズではまくりで2度の連対を決めている。
ルーキーシリーズは特に目立たなかった村上翔馬だが、中距離を中心とした自転車競技を長年続け、養成所の能力評価でも2回Aを獲得している。先制して地脚を生かす展開に持ち込めば、マークする石貞有基と一発も。