静岡コンビに期待も接戦
03年前期から20年以上守ってきたS級の座を遂に手放すこととなった大木雅也。前期は1勝もできなかったように勝ち味に遅くなっているのは否めないが、仁藤秀という好目標があるここは本命に推す。ベテランにはA級も甘くないので、勝って勢いに乗っていきたい。前期は2Vの仁藤もダッシュを生かして好機にスパートなら押し切りが狙える。積極的な小池千啓、田村大の動向を見極めて仕掛けていけるかだ。
ラインの総合力で九州勢を重視する手も。先導役を務める田村はなかなか1・2戦Vには手が届かないが、パワーアップ顕著な近況で、決勝でも先手を奪ってレースを支配するケースが増えている。阿部兼士、西田大志の福岡勢の援護は頼もしく別線完封は十分。
小池の走りからも目が離せない。決勝を外す場所が続く苦しい時期を乗り超えて、最近はまた先行基本の自力攻撃が冴えている。5月宇都宮では先まくりの田村を豪快に飲み込んで優勝していて、関東の追い込み陣が手薄でも一発が炸裂する場面も。
一方、今村麟太郎、宇根秀俊はS級で苦戦してきただけにA級と言っても評価が難しい。徹底先行の和泉尚吾が決勝に乗ってくれば流れが向きそうだが、不在なら混戦待ちとなりそう。山崎駿哉、片山智晴も間隙を突いていけるかだ。