嘉永泰が断然のシリーズリーダー
嘉永泰斗が中心のシリーズだ。5月函館記念ではバンクレコードを更新(当時)する上がりタイム10秒7のまくりを決めて、新田祐らを相手に記念優勝。ウィナーズカップで決勝に乗るなどビッグでも結果を出すようになったのと相まって、この一戦で嘉永は新時代の旗手の一人としての評価を確かなものとした。卓越したレースセンスに、まくりだけでなく逃げても粘れるレベルに達した機動力。3月大宮、4月松戸と目下連続完全優勝中のF1戦では誰も寄せ付けないだろう。坂本健太郎や大塚健一郎と九州で決める。
吉澤純平、宿口陽一に、木暮安由、天田裕輝の群馬勢もと関東勢も層が厚い。吉澤も宿口もG戦が主戦場の選手だし、いざとなればタテ脚も秘めている。うまくラインの競走ができれば九州勢にも対抗できそう。
勝ち上がり次第だが、南関勢は地元の大石剣士には鈴木裕で、佐々木眞也、嶋津拓弥ら神奈川勢は別競走か。軸は鈴木だ。一時のようなヒットは見られない近況だが、8月富山記念でも混戦をまくって1勝と動けてはいる。当所がホームの大石が奮起ならチャンスを見出せる。随所で勝負強さを発揮している佐々木も間隙を突いての浮上を狙う。
スジの機動型が手薄な中で竹内智彦、大槻寛徳の宮城コンビがどう出るかも注目される。山根将太、湊聖二の中四国勢も伏兵に止まる気はないだろう。